まつげエクステ技術者養成基礎講座 Ver.6.1
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マネジメントには、リスク・コントロールとリスク・ファイナンシングの2つの手法があります。敏感で繊細な目元の美をサービスするまつげエクステンション(以下、まつげエクステ)において、顧客の来店人数の増減に関わらず、万一の事故に関する不安をどう解決するか。といったリスク・マネジメントの必要性を認識される方は多いのではないでしょうか。プロであっても不安や危機意識を持つことはごく普通のことであり、それらを克服し更に高い水準に到達すべく、向上心を持ち、プロであるが故に学び続けるという話をよく耳にします。松風が理想とするプロとは、「事故を起こさないための術を知り、万一の事故を最小限に抑制する術も知っている」というものです。これから開業される際、あるいは拡大される場合、その一歩をどこから踏み出すのかという判断は重要です。本資料では、万一の事故を実際に起こしてしまった際に、適切な対応を行うためのフォローツールとしてご確認頂きたい【まつげエクステ総合補償制度】の内容から、特に、美容を業として行う者として適切な対応が求められる顧客来店時に起こしてしまった顧客のケガへの補償について、リスク・マネジメントの観点からお伝えします。一般的に言われるリスクとは、過去・現在・未来の事象から発生する、予想した結果とのブレ(予想通りにいかない可能性)を指します。企業(サロン)は、現在おかれている事業環境を正確に把握し(1)起こりうるリスクの影響を評価し(2)適切な対策を講じ(3)そしてその結果を検証します(4)。この4つのサイクルを実行し、予想した結果とのブレ(予想通りにいかない可能性)を減少させ、将来へ向けて事業を安定・継続させていくことを、リスク・マネジメントと呼びます。リスクと同様に危険と表現される言葉に次のものがあります上記の要因が重なって、事故損害が発生します。事故損害には、エクスポージャーに与える直接損害とその直接損害に付随して発生する間接損害があります。直接損害は、顧客や従業員、建物や設備が被った損害です。間接損害は、顧客や従業員、建物や設備が被った損害により発生した事業中断による売上・利益の減少、信用・信頼の失墜等です。では、具体的に、これらの事故損害に対してリスク・マネジメントがどのように寄与するのでしょうか。リスク・事業環境を正確に把握事故損害を発生させるきっかけ(原因)。例えば、カウンセリング無し、劣化したグルー、危険度の高いリムーバー、破損したツイーザー、火災、地震・台風等の天災事故損害を発生させやすい環境条件(助長する状態)。例えば、劣悪な労働衛生環境、脆弱な内部統制、従業員の知識技術不足や接客能力不足事故損害を受ける可能性のある対象。例えば、顧客、従業員、店舗、建物・設備、現金、資産、信用・信頼、特許・営業権等の人的・物的資産、金融資産、知的財産権リスクの影響を評価適切な対策を講じるその結果を検証4つのサイクル 156顧客来店時に起こしてしまった顧客のケガについてリスクとリスクマネジメント事故損害が発生する要因まつげエクステ総合補償制度・ペリル(Peril)・ハザード(Hazard)・エクスポージャー(Exposure)

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