まつげエクステ技術者養成基礎講座 Ver.6.1
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リスク・ファイナンシングは、損害を復旧させるために金銭的・財務的な手当をすることです。しかし、リスクそのものを無に帰することはできません(ペリル、ハザード、エクスポージャーは存在する)。事前にリスクをコントロールする(ひと手間加える)ことにより、効果的にリスク・ファイナンシングが実行できます。リスク・ファイナンシングには、移転と保有があります。上述のように、リスク・ファイナンシングには、リスクの移転と保有がありますが、できる限りリスクの移転を試みることをお薦めします。リスクは、「どんな損害が、どれくらいの規模で、いつ起こるか」を誰も予測することができません。何の手立てもせずに企業が損害を被った場合、その損害は企業の存続に大きな負の影響を及ぼします。それを復旧するために、銀行や親会社や関連会社等からの借入れが必要になり、たとえ損害が復旧しても将来にわたる債権者に対する返済の義務が残ります。一方、リスクの移転は、予め決めた費用(保険料)を保険会社に支払うことにより、将来のリスクの全部または一部を保険会社が負担します。また、損害を復旧するために保険会社が支払った保険金は、企業に返済の義務は発生しません。つまり、企業のバランスシートを傷めず、健全性が維持できる。リスクに対する費用が確定できる。保険金が支払われても、保険会社に対する返済の義務は発生しない。さらに、ある一定金額を保有し、それを超過する損害についてリスクの移転を行えば、そのコストを引き下げることができます(自己負担額を設ける)。法制度改革、社会環境の変化、企業間の競争、消費者意識の向上、情報の多様性・信憑性等企業の事業環境が大きく変わっています。今まで以上に将来のリスク(予想通りにいかない可能性)を予測するのは、難しくなってきました。リスク・マネジメントにおいても、それをいかに活用し、リスクを処理し、万一損害を被った場合の緊急プラン等の強化が不可欠になっています。企業はデフレの価格競争を勝ち抜くために、さまざまな費用の削減に傾注しているように思えます。その一例が固定費を削減するために行っている人員削減や給与カットです。しかしながら、この人員削減や給与カットが企業自らのリスクに対する意識を低下させています。つまり、従業員のモラルを低下させ、モラル(ヒューマン)・ハザードを生み出し助長しています。いくらすばらしいリスク・マネジメント・プランを掲げても実行するのは、「人」です。大きなリスクは、日常の些細なリスクが蓄積した結果です。些細なリスクを発見・防止できるのは、毎日のリスクに対する地道な取り組みであり、少しの変化にも気づき、対処できるのが「人」です。従って、これからのリスク・マネジメントの在り方としては、従業員個々のリスクに対する意識を高め、事業継続のために企業は「何をすべきか、何をしなければならないか」を考え、それを具体的に従業員に提案し、企業一丸となって将来のリスクに取り組んでいくことが望まれます。第三者に財務的なリスクを移転する(リスクを負担してもらう)ことです。リスク・コントロールの移転と異なり、エクスポージャーの移転はなく、発生する損害を負担してもらいます。リスクの移転の方法として最も多く利用されているのが保険を用いたまつげエクステ総合補償制度です。企業は、保険会社に保険料を支払って、発生した事故損害を保険会社に負担してもらいます。発生した事故損害を自ら負担することです。つまり、リスク・コントロールを行い、リスクを分析・把握し、その大きさを評価し、対策を講じることにより適切なリスクの保有ができます。158リスク・ファイナンシングこれからのリスク・マネジメント・リスクの移転・リスクの保有

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