まつげエクステ技術者養成基礎講座 Ver.6.1
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まつげを長く、太く、多く見せ、マスカラやアイラインのような効果を出すのが人工毛の役割です。まつげエクステを形作る重要な部分であると共に、最も扱いが難しいツールと言えます。人工毛の種類は豊富で、大きく分けて「太さ、長さ、カール、色」4つの要素があります。その中から施術者は、デザイン、持続性、装着本数、地まつげの健康状態・形状など、「顧客の要望」と「技術・安全面」を考慮して人工毛を選びます。まつげエクステの知識が少ない顧客の場合「太い毛・長い毛をとにかく沢山つけてほしい」など、デザインや安全性を無視した要求をされることがあります。要望を聞く事はもちろん大切ですが、顧客の言うとおりにまつげをつけるだけでは、適切なサービスの提供とは言えません。あらゆるトラブルの原因となるため注意が必要です。衣装ケースの中の衣類にカビが生えていたということはありませんか?人工毛は衣類などと同様にカビや雑菌が発生することがあります。原因は、高温多湿環境での放置や汚い手で直接人工毛に触れるなどした、保管方法の誤り・衛生管理の不備です。通常目に見えない雑菌と違い、カビは目で確認することができます。また、雑菌は一度付着すると繁殖していきます。(写真下は、1日も経たないうちに急速に繁殖した18時間放置後の大腸菌、黄色ブドウ球菌の様子。)最近では菌の増殖を抑制する抗菌性能を持った人工毛が開発され、従来の毛よりも眼病リスクが減少することが期待されています。※大腸菌 = 種類は多数あるが、その中でも有害な大腸菌は病原性大腸菌と呼ばれ、一般的には食中毒などの原因とされる。※黄色ブドウ球菌 = 常在菌の一種であるが、非抗菌素材の上では短時間で増殖し、細菌性結膜炎等の眼病リスクを高める原因物質。※カビ = 菌類の一部、またはそれに似た形状の肉眼で観察できる微生物の集落(コロニー)のことで、劣化や腐敗、臭気を起こし、アレルギーや食虫毒の原因となることもある。28まつげエクステは「まつげエクステ専用」の人工毛を使用まつげエクステ専用人工毛18時間後黄色ぶどう球菌18時間後大腸菌人工毛に付着したカビ

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