まつげエクステ技術者養成基礎講座8.0
54/166

眼球に傷が付く目の周りの病気は他の身体の病気と同様、如何なる時にも起こり得るものです。しかし、まつげエクステを装着しているときに眼病になると、その関連性が強く疑われます。また、そのうちのいくつかは実際にまつげエクステが原因と考えられることがあり、その多くは施術の際の「衛生管理の不手際」が原因となって発症します。まつげエクステと関連性のあると思われる目の周りの病気について学び、感染症予防のためにもあらゆる目に見えない細菌類の対策として衛生管理は徹底的に実施しなければなりません。※上記は部位別に起こりうる目の病気を記載しているためカッコ内に別の病名が記載されています。病気の詳細はP65以降で説明します。※エクステ、マスカラ、化粧水etc . . .※ホコリ、ゴミetc . . .※花粉症※黄色ブドウ球菌・ インフルエンザ菌等 細菌の進入による結膜の炎症。※かゆみ、目ヤニ→かく、こする※乾燥している。 涙が出続けることもある。※眼精疲労、他に起因するもの。異物の混入アレルギー性結膜炎疲労や体調不良による免疫力の低下細菌性結膜炎ドライアイ涙の質と量の低下※かく、擦る、まばたき、 眼球移動※細菌の進入 特にブドウ球菌による 角膜の炎症眼瞼炎(眼瞼縁炎・眼瞼皮膚炎)=対:まぶたアレルギーや感染が原因でまぶたに生じる皮膚炎のことで、まつげの根元あたりに炎症がおこる「眼瞼縁炎」、まぶた(皮膚)に起こる「眼瞼皮膚炎」などの種類がある。細菌による感染だが、人から人への感染はしない。細菌=ブドウ球菌などは常在菌で、どれだけ衛生に気をつけても眼瞼皮膚から消失はしない。また、他人からは感染もしない。このため「不衛生」という言葉を用いることは適当ではない。汗腺やマイボーム腺からの分泌がうっ帯し、そこに常在菌が感染する。悪化すると、角膜潰瘍になる。あまりないが、人から人に感染するリスクがある。施術者自身も、施術環境も常に清潔な状態で。感染しやすいのは、ウイルス性結膜炎麦粒腫・(霰粒腫)=対:まぶた角膜感染症=対:角膜細菌性結膜炎=対:結膜54知っておきたい目の周りの病気Key Points安全なまつげエクステ施術の実践 -起こりうる目の病気とカウンセリング-・まつげエクステは雑菌の繁殖しやすい粘膜付近のメイクです。目に見えない雑菌に、細心の注意をはらわなくてはいけません。・衛生管理の重要性について理解し、知るだけでなく必ず実行しなければなりません。

元のページ  ../index.html#54

このブックを見る