まつげエクステ技術者養成基礎講座8.0
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※学生や初心者は、トラブルを未然に防ぐため、まつげの根元から2mm程度離してのまつげエクステ装着を推奨します。一般に広く認知されるようになったまつげエクステですが、敏感な目元への施術であるがゆえに、トラブル発生のリスクは否めず定期的にメディアによる報道がなされています。トラブルの原因は、明らかな施術ミスよりも、知識不足によるものが多くを占めます。具体的には以下のような事柄が考えられます。・ 体調の悪い方に施術してしまう(コンタクトレンズや花粉症が原因で、目の調子が優れない方への施術)・ カウンセリング時の説明不足(稀に生じるリスク説明がない)・ 業界自主基準に適合していない道具の使用や施術ミス・ 道具や施術空間の衛生管理が行き届いていない上記に係る対策として、安全に施術するために必要不可欠な基礎知識を記載した資料の無償公開が2008年に松風公式サイトで始まり、2010年には教科書「まつげエクステ技術者養成基礎講座」の提供が開始されました。また、2013年から、道具の安全性向上を考えるメーカーで構成された業界団体「一般社団法人日本まつげエクステメーカー連合会」による業界自主基準の策定と普及啓蒙活動が実施されています。そして、2014年には、ようやく美容学校での教育も本格的に開始されることとなり、まつげエクステが美容師の生涯教育の一つとして位置づけられるようになりました。正しい知識と確かな技術を習得した施術者が増えることで、消費者が「安全・安心」な施術サービスを受けられる体制が整ってきました。しかしながら、美容師法遵守の他には統一された基準や資格というものがなく、新たな技法も開発され続けているという状況を踏まえると、常に新たなトラブルへの対策が求められます。その根幹となる安全に施術するために必要不可欠な基礎知識の重要性を忘れず、弛まぬ研鑽を重ねる姿勢(学び続けること)が大切です。つけまつげ接着部位装着期間装着感デザイン選択肢施術者まつげエクステ7<アイラインエクステ®の装着イメージ>まつげエクステの課題つけまつげとの違い(比較表)

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