まつげエクステ技術者養成基礎講座 Ver.6.1
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の不調を訴えた場合は、自分で判断をせず、眼科医に診断してもらうようお伝えください。人間の体は、外から細菌やウイルスなどの有害な異物が入ると、それに抵抗するために抗体を作り異物を排除します。この仕組みを「免疫反応」といい、体を病原体から守っています。しかし免疫に異常が起こると、本来害の無いものに対してまで過剰に反応して攻撃し、様々な病気を引き起こします。これがアレルギーです。免疫反応の原因となる物質を「抗原」といい、抗原の中でもアレルギー反応を引き起こすものを「アレルゲン」と呼びます。目は物を見るために直接外界に接しているため抗原が侵入しやすく、アレルギーの症状が非常に現れやすい場所です。また、アレルギーによる病気は、最近特に患者数が増加しています。正確なことはまだ分っていませんが、下記の事項が複合的に影響していると考えられています。・ スギやヒノキの植林により花粉の飛散量が増えたこと。・ 土の地面が減りアスファルトが増えたことで、花粉が地面に残りやすくなったこと。・ 排ガスや黄砂による大気汚染。・ 機密性の高い住宅に、ダニ、ほこりなどのハウスダストが増えていること。・ 現代人の衛生管理や栄養状態が向上して感染症が減ったことで、アレルギーの症状が増えた可能性。最も多い結膜炎 -花粉性アレルギー性結膜炎-アレルギー性結膜炎のなかで、特に春先のスギ花粉症は良く知られています。花粉はスギだけではなく、5月初旬にかけてはヒノキ、初夏から秋にはカモガヤ、ブタクサ、ヨモギなど、一年中何らかのアレルゲンとなる花粉が飛散しています。症状は目だけでなく、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻アレルギーを併発します。花粉やハウスダストによってアレルギー性結膜炎を発症する方は多く、顧客自身の自己判断で一時的にまつげエクステをお休みされるという方もいらっしゃいます。特に、まつげエクステが一般的なメイク方法となり始めていることから、「一時的なお休み」の判断もしやすくなってきています。しかし、まだまだ夏場のトラブルを理解されていない方が多いようです。夏になると湿度等で増殖しやすいウイルスの動きが活発になり、ウイルス性結膜炎である「はやり目」が流行することがあります。衛生管理がしっかりしているサロンで感染することは考えにくいですが、ウイルス性結膜炎には潜伏期間があります。すでにウイルスに感染している顧客が来店し、施術している間は症状はなかったが施術数日後に発症したため、まつげエクステが原因と勘違いされる――なども考えられます。また、まつげエクステ装着の有無に関わらず、目元の洗顔・クレンジングは確実に行うよう指導してください。常に清潔にしておくことで、ウィルスや細菌による結膜炎を予防することができます。いずれにしても顧客が目※アレルギーやウイルス、細菌が原因となる目の病気や症状は多々ありますが、それぞれ様々な物質に反応し、誰にでも感染の可能性があるものです。トラブルを未然に防ぐためにも施術毎のカウンセリングで確認しましょう。73注意すべきこと補足:アレルギーについて

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