まつげエクステ技術者養成基礎講座 Ver.6.1
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まつげエクステ施術後にまぶたが腫れてしまう状態は、まつげエクステのトラブルでよく報告される事例です。軽症であっても外見上が変化してしまうため、施術を受けられる顧客は非常に気にされる病気だと思います。地方によって様々な呼び名があるようです。気です。基本的には細菌感染を伴わない炎症です。まぶたの腫れの原因は様々ですが、よく知られた病気に「ものもらい」があります。これは俗名で、医学的には「麦粒腫(ばくりゅうしゅ)」と「霰粒腫(さんりゅうしゅ)」の2種類に分かれます。また、まぶたの周辺や皮膚に炎症が起きる病気に「眼瞼炎(がんけんえん)」があります。「麦粒腫」は細菌が感染することによって起こる病気で、「眼瞼炎」は細菌感染以外にアレルギーでも起こります。まぶたが腫れて痛みが生じる目の病気を俗に「ものもらい」と言いますが、他にも「めばちこ」「目イボ」など医学的には、「麦粒腫」や「霰粒腫」が正式な名前です。上下どちらのまぶたにも発症します。麦粒腫麦粒腫の原因は細菌感染です。主に黄色ぶどう球菌や表皮ぶどう球菌などの細菌によって感染します。まぶたにはまつげが生えており、その周辺には毛根部の脂腺や汗を出す分泌腺である汗腺、涙に含まれる油の成分を分泌するマイボーム腺があります。麦粒種はこれらの場所に細菌が感染した場合に生じます。毛根部や汗腺に感染した場合を「外麦粒腫」、マイボーム腺に感染した場合を「内麦粒腫」と呼びます。症状と治療初めはまぶたの一部が赤く腫れ、触れると痛みます。やがて痛みが強くなり、膿がたまってきます。外麦粒腫は皮膚側に化膿した白い膿が見え、内麦粒腫はまぶたの裏側に膿がたまります。治療には、抗生物質や消炎剤の点眼や内服を行います。早めに治療すれば、薬物治療だけで膿が出てこないうちに治ることもあります。あまりに化膿している場合は、切開して膿を出せば快方に向かいます。化膿したところが自然に破れて膿が出ることがありますが、膿さえ出てしまえば切開した場合と同じく治っていきます。霰粒腫霰粒腫は、マイボーム腺の出口がつまり、慢性的な炎症が起きて肉芽腫(にくげしゅ)という固まりができる病症状と治療まぶたの内側に腫れや異物感を感じます。本来は細菌の感染がないので強い痛みや赤みもなく、まぶたに触るとコロコロとしたできもの(腫瘤)があるように感じます。しかし、できものの部分に細菌が感染することも少なからずあり、その場合は赤みや腫れも強くなります。これを急性霰粒腫と呼びます。治療は、できものが小さければ自然に吸収されることもあるので、経過観察だけでよいこともあります。しかし、大きい場合は手術で摘出したり副腎皮質ステロイド薬を注射したりすることもあります。急性霰粒腫の場合は抗生物質などで炎症を抑えて、できものが残る場合に切開などを考えます。数は少ないですが、高齢者では悪性腫瘍(脂腺ガンなど)との鑑別が必要なこともあるので注意がいります。88「ものもらい」についてまぶたの病気

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