まつげエクステ技術者養成基礎講座8.0
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カウンセリングには、まつげエクステのメリット・デメリット、施術での注意点などを顧客にご理解いただく重要な役割があります。また、顧客への施術が可能かどうかを判断し、要望や疑問に応じることで、トラブルやクレームを未然に防ぐことができます。顧客への説明や問診は、予めフローチャートなどを作成しておくと解りやすいでしょう。また、正確に伝えるために「カウンセリングシート」や「注意事項説明」などのツールを使用して、聞き漏れ・伝え漏れのないよう確実にカウンセリングを行ってください。・眼病や体の不調はないかお聞きします。眼病が完治していない方、過去にまつげエクステの装着が原因でまぶたの腫れやかゆみなどのアレルギー反応が出たことがある方、化粧品などでもかぶれやすい過敏体質の方、目の周りまたは目に異常のある方には施術ができないことをお伝えします。・レーシックをされた方は、術後の点眼治療などで目の免疫力が下がっている可能性があります。施術を実施する場合は必ず医師の承諾を得ていただきましょう。・病院でMRIやCTスキャンなどを受けられる予定がある方には、万一検査に不具合が生じてはいけないため施術はできない旨をお伝えし、検査後に延期していただくようお伝えしましょう。・まつげカールをされている・まつげカールによるバラつきが残っている方は、まつげが傷んで切れやすい状態のため、持続力に欠ける可能性があることをご了承いただいてから施術に移ります。また、まつげのカールの形状と人工毛のカールの形状が合わない場合も、同じく持続力の低下につながるということをお伝えします。・顧客の地まつげの状態と要望を考慮し、顧客に合ったデザインを提案します。・装着するまつげは長く、太いほどボリュームがでる分、持続性が弱くなる点など、デザイン面でのメリットとデメリットを説明します。・施術経験の少ない施術者や顧客によっては意思疎通がスムーズにいかず、顧客の要望を把握できないことがあります。慣れるまでは写真やデザインシート、シミュレーターツールを用い、あらかじめ基本パターン(本数やカールの形状)を数種類決めておくとよいでしょう。カウンセリング時に「肌が弱いのでエクステの装着が心配」と思われる顧客には初回は数本だけ装着して様子を見ます。問題が無ければ、次回装着量を増やします。刺激に対して過敏に反応する心配があると思われる方には、万一のトラブル回避のためパッチテストユニットによるパッチテストを実施し、その結果が陰性であっても少量の装着をおすすめしましょう。96①現在の顧客の状態を調べる②顧客が希望するデザインを聞く事前説明無しはトラブルを誘発「カウンセリングは必須」カウンセリング注意!!

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