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【かかあ天下と絹産業(シルク)】 必ず覚えておいて欲しいグルーの基礎知識

2016年7月31日

マーケティング担当 兼 ラグビー担当 の宮本です。

 

「亭主関白 vs かかあ天下」、前者を強く希望して家族生活を始めた当時。時より、のびたの勉強机が目の前にある夢を見ることがありますが、とあるアンケートによると、概ね半数が「かかあ天下」なんだそうです。多くの仲間が居ることにほっと胸を撫で下ろした瞬間でした。実はこの「かかあ天下」、本来は「うちのかかあは(働き者で)天下一」の意味で、富岡製糸場などで有名な、上州(現在の群馬県)の女性が養蚕・製糸・織物といった絹(シルク)産業の担い手で、男性よりも高い経済力があったことから、活発で働き者の女性を表す言葉として用いられていたことを知りました。扶養控除の廃止案が検討されている中で、追々「かかあ天下」比率が上がってくれば、絹(シルク)の魅力と共に、円満家庭が増えるのかもしれませんね。

 

 

【必ず覚えておいて欲しいグルーの基礎知識】

今年で7回目の開催となる「松風公認エデュケーター試験」の開催させていただく背景もあり、このテーマをお伝えいたします。※GIPS GLUE 用リーフレット裏面にも掲載しております。

既にまつげエクステの教育・指導に携わっておられる方や、過去に松風公認制度試験を受験いただいたにおかれましては、再度ご確認いただければ幸いです。必ず覚えておいて欲しいグルーのこと 「見えないから意識されにくい硬化時にごく微量発生する揮発物質(蒸気)」について、まずは下記のイラストをご覧ください。

 

 

まつげエクステンション用グルーの主成分であるシアノアクリレート(以下、CA)は、空気中の水等(重合のトリガーとなる物質)によって増粘硬化が開始されます。又、施術空間におけるPHの関与(アミン等)で反応性が変わります。まつげへの人工毛接着時、CAが増粘硬化してく際にCA本体に留まりきらなかったCAモノマーもしくはCAポリマーが空気中に蒸発し、空気中の水等により重合が起こりCAの蒸気が生成されます。CA蒸気は肉眼では確認できません。生成されたCA蒸気は周辺の被着体に付着し、空気に流動性が無い場合は局所的に白い粉をふいた状態となります。CA蒸気は、施術中に顧客の顔周辺に飛散しているため、テープやシート、保護クリームで保護し、仕上げには念入りに目元周辺にブロア等で空気を送ります。ブロア等はグルーの増粘硬化を促進し、CA蒸気等を顔周辺から遠ざけています。これによって僅かながらも感じる刺激臭と刺激物の肌への付着を軽減させます。尚、グルーが完全に硬化した後も、刺激がゼロになるわけではありません。施術空間がアルカリに振れると反応性は早まりますが、硬化が早いほど良いということではありません。施術中、眼(角膜・結膜等)にグルーが入ることは無いと確信しているにも関わらず、施術後、眼の異常を訴えた顧客が眼科を受診し「施術中にグルーが目に入ったことが疑われる」と診断された事例があります。肉眼では見えないCA蒸気の存在を認識し、回避方法を学ぶことは、より安全な施術を行う上で必要不可欠な基礎知識のひとつであるといえます。

 

尚、上記の基礎知識につきましては、松風公認エデュケーター試験問題でも出題される可能性があります。例題としましては、グルーが増粘硬化していく際に生成される極微量の揮発物質は主にホルムアルデヒドであると誤解している施術者が多いが、正しい成分は何か?など。(左記、設問としてはシンプルなので、あくまで参考問題です)

 

それでは、このあたりで失礼します。

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