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まつげエクステンションとは?教科書更新情報・この記事で歴史を再確認【試験対策に】

2019年9月2日

マーケティング担当 兼 ラグビー担当 の宮本です。

 

今年11月19日に開催させていただく松風公認エデュケーター試験、マツエク講師の方々を対象とした年に一度のこの試験で、出題される設問を大幅にアップデートいたします。設問は、基本的にマツエクの基礎知識をギュッと詰め込んだ「マツエクの教科書」を元に作成されます。今回は、P06-07の更新情報をお知らせいたします。

 

まつげエクステンションとは?

まつげエクステンションとは、まつげに人工毛(人工のまつげ)を装着して、目を美しく見せるメイク手法です。一般的に「まつげエクステ」や「マツエク」と略して呼ばれています。まぶたに装着するつけまつげとは違い、まつげエクステ専用の人工毛を専用の接着剤を使用して適宜まつげに接着します。まつげエクステのメリットは数多くありますが、代表的なものは以下の通りです。

 

マツエクのメリット

・ 不自然さがなく、目が大きく見え、小顔効果が出る

・ マスカラ不要でアイライン効果がある

・ つけまつげと違って汗や水に強く持続性がある

・ 素顔での外出が可能になるなど、メイク時間を短縮できる

・ 素顔に自信が出るなど情緒的な満足感を得られる

・ まつげが短い、少ないなどのコンプレックスを解消できる

 

使用する人工毛(エクステ)の種類と手技

人工毛には「機能性・太さ・長さ・カール・テーパー(先端カット形状)・色」などの詳細な特性で区分された豊富な種類があります。技術者は、その中から適切な人工毛を選択することで、顧客に最適なデザインを組み合わせて装着します。まつげエクステが誕生した当初は、人工毛が複数本束になった「フレアタイプ」と呼ばれる人工毛を装着するのが一般的でした。しかし、「フレアタイプ」の装着はまつげへの負担が大きく、仕上がりが不自然に見えることやデザインが崩れやすいことに加え、眼病リスクが不安視されていました。2004年頃から、「自然に見える」や「安全性が高い」などの理由により、まつげ1本に対して人工毛を1本つける「1by1(ワン・バイ・ワン)」と呼ばれる装着法がまつげエクステの主流となる基本テクニックとして徐々に定着し、現在に至っています。2017年頃から、まつげエクステの基本テクニック「1by1」を応用した最先端テクニックである「アイラインエクステ®」が考案されました。メイクアップアーティストの創造思考・修正技術を取り入れた「アイラインエクステ®」は、流行に合わせたデザインのバリエーションをさらに広げることを可能とする手技として大きな期待が寄せられています。

 

【アイラインエクステ®の装着イメージ】

 

豆知識「日本におけるまつげエクステ普及の背景」

日本でまつげエクステの認知度が高まったのは、テレビやインターネットがきっかけでした。それまでは、新しいモノに対して好奇心が強く、率先して取り入れる一部の人々の特別なメイク手法にとどまり、なかなか認知度が上がらなかったようです。しかし、2007年頃から、著名なタレントやモデルなどがテレビや自身のブログなどでまつげエクステを積極的に評価するようになり、お洒落に敏感な女性達の間で急速に広がり始めました。2008年頃には、需要に対して供給が追いつかない状況となり、事業参入するサロンが急増しました。中には、正しい知識を習得しないまま安全性への配慮に欠けた施術を行うサロンもあったため、トラブル発生が問題視され美容師法遵守が求められる結果となり、問題のあるサロンが淘汰されました。それまで、美容室はまつげエクステ市場参入に消極的でしたが、顧客の要望も高まり導入に至るという傾向が生じ、現在のまつげエクステ提供の場の主体となっています。

 

現在の状況

今やまつげエクステは、一時的なお洒落に限らず、コンプレックスの解消、身だしなみメイクとして、世代や立場を超えて幅広い層に認知されています。また、日本国内にとどまらずアメリカや中国を中心としたアジア諸国の他、世界中に広まっています。

 

まつげエクステの課題

一般に広く認知されるようになったまつげエクステですが、敏感な目元への施術であるがゆえに、トラブル発生のリスクは否めず定期的にメディアによる報道がなされています。トラブルの原因は、明らかな施術ミスよりも、知識不足によるものが多くを占めます。具体的には以下のような事柄が考えられます。

 

トラブルの原因

・ 体調の悪い方に施術してしまう(コンタクトレンズや花粉症が原因で、目の調子が優れない方への施術)

・ カウンセリング時の説明不足(稀に生じるリスク説明がない)

・ 業界自主基準に適合していない道具の使用や施術ミス

・ 道具や施術空間の衛生管理が行き届いていない

 

対策

上記に係る対策として、安全に施術するために必要不可欠な基礎知識を記載した資料の無償公開が2008年に松風公式サイトで始まり、2010年には教科書「まつげエクステ技術者養成基礎講座」の提供が開始されました。また、2013年から、道具の安全性向上を考えるメーカーで構成された業界団体「一般社団法人日本まつげエクステメーカー連合会」による業界自主基準の策定と普及啓蒙活動が開始されています。そして、2014年には、ようやく美容学校での教育も本格的に開始されることとなり、まつげエクステが美容師の生涯教育の一つとして位置づけられるようになりました。正しい知識と確かな技術を習得した施術者が増えることで、消費者が安心安全のもとに施術サービスを受けられる体制が整ってきました。しかしながら、美容師法遵守の他には統一された基準や資格というものがなく、新たな技法も開発され続けているという状況を踏まえると、常に新たなトラブルへの対策が求められます。その根幹となる安全に施術するために必要不可欠な基礎知識の重要性を忘れず、弛まぬ研鑽を重ねる姿勢(学び続けること)が大切です。

 

つけまつげとの違い(比較表)

まとめ

日本は、今や世界中に広がる【マツエク】導入の要として『安全・精巧なマツエク先進国』です。日本の道具や日本人の知識・技に注目が集まっており、今後の更なる市場拡大が期待されています。施術トラブルが取り沙汰されることもありますが、トラブルが多発しやすいメイクということではありません。トラブルの主な原因は上記にも記載していますが、『規制・知識・技術に対して一定の基準を満たさない道具の流通』、『製造元も明らかでなく、安全性確認が行われていない道具の選択』、『サロンのサービス内容にルールがなく、リスク説明がない』、『技術者の知識不足や技術不足』などですが、適切な基準の確立によって回避が可能であると考えます。松風は、今回のエデュケーター試験をはじめ、このようなトラブルを根底から是正・解決していくための様々な活動に取り組んでいます。

 

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