グルーって何でできてるの?グルーの謎が一気に解ける優しい解説
こんにちは。
松風のお客様窓口担当のひじかたです。
今日は「グルー」についてお話したいと思います。
難しそうで敬遠されがちなグルーですが、実はとっても繊細なかわい子ちゃんなのですよ♪
とはいえ、私も初めてグルーのことを習ったときは、「なんだこれは?」と理解するのにずいぶん時間が必要でした。
その経験から、お客様からのお問い合わせの際や、新入社員へレクチャーする際には、
どのように表現すれば伝わるのか、理解してもらえるのかということを考えながら、自分自身もグルーへの理解を深めてきました。
このお話を読んだ後、きっとあなたもグルーへの理解が深まり、施術がスムーズに、そして自己解決力が付いていると思います。
では、早速「グルーの世界」へ参りましょう。
目次
そもそもグルーってなぁに?
グルーとは、「接着剤」「糊(のり)」のことを意味します。
マツエクで使う接着剤は、水のりやボンドの類ではなく、瞬間接着剤の分類ですね。
身近な瞬間接着剤といえば、アロンアルファが有名ですね。
どこでも手に入る「瞬間接着剤」は、マツエクグルーと同じ<シアノアクリレート>という成分が主成分なのですが、シアノアクリレートにも様々な種類があります!
グルーの主成分
グルーの主成分は「シアノアクリレート」という成分なのですが、聞いたことはありますか?
あまり馴染みのないワードなうえに、カタカナなので覚えにくい・・・
最近では、LEDマツエクが普及してきたことで、「インシアノ」・「ノンシアノ」という言葉を耳にする機会が増えたを思います。
この“シアノ”というのが、シアノアクリレートを指しています。
シアノアクリレートの種類
いわゆる接着剤というのは、工業用のものから医療用のもの、日常で使うものや私たちが施術で使うようなマツエク用のものまで幅広く存在しています。
その中で、主にマツエク用として使用されるシアノアクリレートは、3種類!(ホッ)
①エチルシアノアクリレート
②ブチルシアノアクリレート
③エトキシエチルシアノアクリレート
これだけです。

※メチルシアノアクリレートは、マツエク用として使用が認められていない(危険性が高い)ので、
グルーを購入する際には、シアノアクリレートの種類もチェックしましょうね!
グルーが固まるメカニズム

では、ここからはグルーが固まる仕組みをお伝えしていきたいと思います。
登場人物は、シアノアクリレートの「シアノちゃん」、水分・湿気の「水滴ちゃん」、アルカリ性揮発物質の「アルカリ君」の3人です✨
グルーが固まるために欠かせない「水分」

グルーはどのようにして固まるのか、とってもシンプルでとっても重要です!
松風が発刊している「まつげエクステ技術者養成基礎講座」のテキスト(P.10)には、このように書かれています。
“グルーの主成分であるシアノアクリレートは、空気中の水分や被着物表面の微量の水分等(重合のトリガーとなる物質)によって増粘硬化が開始されます。”
なんだか、難しい言葉が出てきましたねぇ。
簡単に言うと、水分が“カギ”ということです。
水分とは具体的に、「湿気」と「地まつげの水分量」です。
シアノちゃんと水滴ちゃんは仲良しなので、この2つが出会うとギュッと手を繋ぎ、固まりはじめます。
これが、一つ目のグルーが固まるメカニズムです。
意外と知らない!?pHとの関係

水分の他に、pH値とも深い関わりがあります。
テキスト(P.10)では、“施術空間(室内)におけるpHの関与(アミン・アルカリ等)で反応性が変わります。”という記載の箇所です。
反応性が変わるとは、どういうことか?
ヘアサロンで使用されるカラー剤やパーマ剤、そしてラッシュリフト剤の1液のアルカリ性揮発物質が関係していることを指しています。
アルカリ君はシアノちゃんのことが大好きなので、出会った瞬間に抱きしめるかのように勢いよく固まり始めます。
シアノアクリレートにとって、水分が「お友達👯」なら、アルカリ性揮発物質は「恋人💗」です。
アルカリ濃度が高くなるほど、固まるスピードも速くなります。
これが、二つ目のグルーが固まるメカニズムです。
※通常のグルーでは、美容室での使用には適しませんので、ヘアサロン環境で使用可能なグルーをご使用ください。
ちなみに・・・酸性とは、犬猿の仲!
手を繋ぐどころか目を合わすことすらしませんので、いつまで経っても固まりません。
落とし穴!グルーの取り扱いについて
じゃあ、前処理後はブロアで乾かさずに、アルカリ環境で施術をすれば時短になるってこと!?
いえいえ、そうではありません。
シアノアクリレートには心地よい環境がある!
シアノアクリレートは水分やアルカリ性と仲良しですが、実は多ければ良いということではありません。
グルーの持続性が1番良くなる、理想的な環境というのが存在します。
それは、
■室内温度25~28℃(許容範囲:18~28℃)
■室内湿度が55%前後(許容範囲:40~70%)
これが、シアノアクリレートが心地よく固まっていける理想的な環境です。
持続力との関係性
ハッキリ言っちゃますと、施術空間が理想的な環境ではない場合、
持続力は低下すると思ってください。
イメージですが、例えば、
パンやクッキーを焼くときって、温度と焼く時間ってだいたい決まっていますよね。
それを、時短だからといって高温×短時間で焼いたら・・・?
中は生焼け、外はまる焦げみたいなことになりそうじゃないですか?
グルーを完全硬化時間の通りに硬化させるためには、
理想的な環境下で施術することがマストであり、
それがグルーが本来持っている持続力を発揮することに繋がります。
水分やアルカリが多いとどうなる?

グルーと仲良しな水分やアルカリが多い環境の場合、グルーはどうなるのでしょうか。
先ほど、「多ければ良いということではない」と言った理由をお話しします。
施術中に、次のようなグルーの異変に気付いたことはありませんか?
・グルーにとろみが出てきた
・グルーが糸を引くくらい粘りが出る
・表面に膜が張る
・まつげに装着するまでに、グルーが乾いている などなど
これらはすべて、水分やアルカリの影響を受けて、グルーが固まろうとしている途中の状態なんです。
特に、アルカリ性の揮発物質は、上記のようなことが顕著に現れますので、
基本的に施術空間にはアルカリ性の揮発物質が存在しない方が、理想的です。
まとめ
グルーのお話を始めると、あれもこれもと伝えたいことが多くなります。
まだまだ伝えたりませんが(笑) 今日はこの辺で小休止としましょう。
この記事の目的は、記事を読んだ施術者様たちが、グルーのメカニズムを理解して
「だからこうなるのか!じゃあこれもそういうことか!」という気付きのきっかけになれば嬉しいなという思いで書きました。
グルー解説第2弾では、白化現象やグルーの揮発物質の動きなどをお伝えしようかなと思います。
お楽しみに~★
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