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コンタクトレンズをしたままマツエクの施術はできるの?

2020年10月19日


多くのサロンでは、マツエク当日のアイメイクを控えてもらうよう(もしくは避けるよう)お願いしていることが多いですが、コンタクトを外してから施術いただくよう案内しているサロンは少ないのでは?
最近では多くの女性がコンタクトレンズ(カラコン含む)を付けた状態で来店されています。メイクと同じく事前のアナウンスが必要です。では、そもそもマツエク施術中はコンタクトレンズを付けたままでは何故問題なのでしょうか?

コンタクトレンズを装着したまま施術はOK?カラコンは?

コンタクトレンズを装着したまま施術した時のリスク

まず結論からお伝えしますと、コンタクトレンズを付けたままの施術は危険です。
危険性が高いため、外してもらうようにしましょう。
マツエク施術中は、目を閉じています。目を閉じている間は、瞬きができないですよね。そうすると、涙の供給ができなくなるため、充血したり目の渇きを覚える人も少なくないのです。
これはソフトレンズでもハードレンズでも同じ。特に、元々ドライアイのお客様は、コンタクトレンズを付けたまま施術を行うことで、より強い乾燥を覚えやすく、施術後にはコンタクトレンズが眼球に張り付くこともあるでしょう。

以上の理由から、付けたままの施術はあまりオススメできません。また、ハードレンズの場合は、施術中にズレてしまったり、何らかの拍子にまぶたを押さえつけてしまい、目に傷が入ることもあります。
ハードレンズを付けている=柔らかい眼球の上に、小さく硬いレンズが乗った状態です。軽い力であっても目を傷つける可能性があることを、頭に入れておきましょう。

カラーコンタクトレンズの意外な落とし穴

次に、今多くの女性に手軽に取り入れられているカラコンについても、確認しておきます。一般的に、カラコンはソフトレンズタイプであるため、付けていても大丈夫!と思われがちですが、
カラコンは透明なソフトレンズよりも厚みがあり、酸素透過率が低いと言われています。また、開発時点で酸素透過率が著しく低い商品も珍しくありません。酸素透過率が低い=目が乾きやすいレンズということ。
施術中にトラブルが起こりやすいため、外してもらってから施術を始めた方が良いでしょう。

マツエク中のコンタクトレンズ装着のデメリットを知っておこう

グルーの硬化時に極微量発生する揮発成分は、目に入ると痛みや充血を引き起こすと言われています。ネット上にあふれている、「マツエク中は目が染みる」という感想は、おそらくこの揮発成分が原因です。
しかし、ソフトレンズを付けたまま施術すると、眼球(黒目)をカバーしてくれるため、グルーが染みにくいと言われています。
コンタクトが保護膜のような働きをしてくれるのでしょう。もちろん、コンタクトを付けていても染みる人はいますが、付けていない人よりも付けている人の方が染みを感じることが少ないようです。
しかし、コンタクトを付けたままの施術はオススメできません。なぜなら、コンタクトを付けたままの施術には危険がたくさん潜んでいるため。

マツエク中にコンタクトレンズを付けることによるデメリット

・ハードレンズは、施術中にズレたり目を傷つける可能性がある
・グルー硬化時に極微量発生する揮発成分によってレンズが白く濁ることがある
・白く濁ったレンズを使用していると結膜(まぶたの裏等)の刺激に起因するトラブルを生じる恐れがある
・乾燥しやすい
・充血しやすい
・乾燥して涙が出ると、白化現象の原因になる

以上が考えられます。この時点で、コンタクトレンズを付けたまま施術を進めるメリットがほぼないことが分かりますよね。
ハードレンズは、施術中にズレる可能性があり、まぶたに少し負荷がかかるだけで目に傷が入る危険性があるでしょう。また、レンズの種類に関係なく、長時間目を閉じた状態でいると、乾燥しやすくなります。乾燥する=不快感に繋がり、お客様にとって快適な施術とは言い難いでしょう。

白化現象のリスク

さらに、白化現象のリスクもあります。人の目は、乾燥すると勝手に涙を分泌し、目の潤いを維持しようとします。
マツエク施術後に目が乾燥しているお客様は、おそらく何度も瞬きしたり、しばらく目を閉じていたりしますよね。その動きにより、目全体に潤いが行き届くようにしているのです。
しかし、もしその涙の量が多かったとしたら、まぶたから溢れ出しマツエクのグルーに付着する可能性が高まります。すると、白化現象と呼ばれる、グルーが白くなる現象が起こりやすくなるでしょう。
一度白化現象が起こったグルーは、黒く戻りません。オフして再度付け直す必要があります。

 

「白化現象」に関する詳細は松風の情報資料でご確認いただけます。

エクステ装着後の「グルーの白化を避ける方法とは

お客様に安全な環境を提供すべきアイリストとして、コンタクトレンズは施術前に外していただいた方が良いと、実感してもらえたでしょうか?

コンタクトレンズ装用のお客様への対応方法

ご来店時にコンタクトレンズを付けられているお客様へのお声がけ方法

まずはカウンセリングシートを活用し、レンズの種類を確認します。その後
「今、コンタクトレンズは装着されていらっしゃいますか?」
と質問してください。
 
もし装着されている場合、

「施術中は、目を閉じたまま瞬きもできないため、コンタクトを付けたままだと目が乾きやすく、充血することもあります。
さらにハードの場合は、目の中でズレやすくなったり、万が一まぶたに手が当たると、衝撃で目に傷が入る可能性もあるようです。できるだけ安全な状態で施術させていただくため、施術前にコンタクトを外していただいてもよろしいでしょうか?」

と、お伝えします。また、ソフトの場合は目の乾燥のリスクをご説明した上で、
アイリスト自身がしっかりと問題認識し、外していただけるよう促せるようなお声がけを心掛けましょう。

コンタクトをスムーズに外していただけるサロン設備

コンタクトを外せる環境も整えておかなければなりません。貸し出し用のコンタクトケースや保存液を用意しておくと良いでしょう。

なお、施術後もすぐにはコンタクトレンズを装着できません。メガネを持ち歩いていらっしゃるお客様や、あまり度がきつくなく、コンタクトレンズ無しでも帰宅できるお客様は良いのですが、
もしコンタクトレンズがないと帰宅が困難となる場合は、別日での施術もご提案すると良いでしょう。
できれば、何度も足を運ばせることにならないよう、予約時や前日または当日の朝などに、予約の確認とともにコンタクトレンズに関するアナウンスもしておくと親切ですね。
 
「まつげエクステ施術時のコンタクトレンズケア」関する詳細は松風の情報資料でご確認いただけます。
⇒トラブルを未然に防ぐための対処ツールまつげエクステ施術時のコンタクトレンズケア

まとめ

私たちには、目元を預かるプロとして、施術時の安全さにこだわる使命があるはずです。コンタクトレンズぐらい大丈夫!という安易な気持ちが、お客様の目を危険にさらす原因になるかもしれません。
「他のサロンではそんなこと言われなかったのに」と言われたとしても、リスクを繰り返しお伝えすることで、きっとお客様も理解してくれます。コンタクトレンズを付けたままの施術はトラブルの元です。
強い責任感を持って、安全な施術を行いましょう。

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