マツエクは下まつげも必須!? メリットやデザインの選び方
2021年5月11日

下まつげのマツエクは、長さや太さ、本数など施術時のチェックポイントがいくつもあり、高い技術力を要します。そのため、下まつげの提案を積極的にしていないサロンも。ただマスク生活が続いている現在はアイメイクに重きを置いている人も多く、下まつげマツエクの注目度も高まっています。
そこで今回は、下まつげのマツエクのメリットやデメリット、一般的におすすめの本数や長さ、デザイン例などを紹介します。
目次
下まつげのマツエクとは?
下まつげのマツエクとは文字どおり、下まつげにエクステを装着したもの。下まつげにマツエクをするメリットやデメリットには、どのようなことが考えられるのでしょうか。
下まつげにマツエクを用いるメリット
◆アイラインを引いたように見え、目元がはっきりする
◆顔のパーツの補正をして立体感がでる
◆若見え効果が期待できる
一般的に、自まつげにすき間があると目元がぼんやりとした印象になってしまいます。アイラインやマスカラを使うと目元がぱっちり見えるのは、自まつげのすき間を埋めてくれるから。
実は、マツエクにもアイラインと同じような効果が期待できます。その理由は、まばらに生えている部分をエクステで補うことにより、自まつげのすき間が埋まっているように見えるからです。つまり、下まつげのマツエクをすると、ノーメイクでもアイラインを引いたように目元がはっきりします。
2つ目のメリットは、「顔のパーツの補正による立体感アップ」ですが、下まつげのマツエクによって目の上下のバランスを整えます。それに伴って、顔に占める目の割合が大きくなり小顔効果も期待できるでしょう。また、自然な陰影ができて顔に立体感が生まれます。結婚式やパーティーなどの華やかな席には特におすすめです。
3つ目のメリットは、下まつげにマツエクをすることで、目の縦幅を強調し、目の重心を下げる効果が期待できること。そうするとベビーフェイスに見られやすくなり、若見えにつながるのです。その他、面長さんの顔のバランスを整える際にも活用できます。
下まつげにマツエクを用いるデメリット
◆モチが悪い
◆アイリストの技術が必要
◆自まつげの状態によっては施術できない
一般に、下まつげのマツエクのモチは、上まつげの半分ほどの期間といわれています。そもそも下まつげは、上まつげに比べて細く長さも短いことも関係しています。また涙や汗に触れやすく、目をこすったときに影響を受けやすい部分でもあります。そのため、どうしてもモチが悪くなってしまうのです。
次に、下まつげの施術にアイリストの技術力が必要となる理由は、下まつげの特性が関係しています。下まつげは上まつげと比べて細く短いため、細かな作業が必要となり緻密さを求められることも。また産毛との見極めが難しい点も挙げられます。
さらには、施術後に上まつげと接触しないように装着しなければならないため、装着箇所を見極めたりバランスをとったりするのが難しいのです。その分、アイリストとしての技術力を発揮したり、他のサロンとの差別化をはかったりするには良いでしょう。
3つ目のデメリットは、下まつげのマツエクは、どんなお客様にもできるものではないことです。実は、下まつげが逆まつげになっているお客様には施術できない可能性があります。通常下まつげは根元から下に向いていますが、逆まつげだと上に向いており、下まつげにエクステを施術することでかえって逆まつげが強まることも。
なぜ今、下まつげエクステなのか? 顧客単価アップと差別化戦略を叶える次の一手
美容業界は常に新しいトレンドが生まれる激戦区。
サロン経営者の皆様は、日々集客や顧客満足度向上に頭を悩ませていることでしょう。
多くのサロンで上まつ毛エクステは提供されていますが、ワンランク上のサービスとして「下まつ毛エクステ」の導入に注目が集まっています。
下まつ毛エクステ自体は既に多くのサロンで提供されていますが、その難易度の高さから、高品質な仕上がりやバリエーション豊富なデザインを提供できているサロンは限られています。
ここに、お客様を惹きつける大きなチャンスが眠っています。
下まつ毛エクステをオプションメニューとして提案することで、顧客単価の向上に貢献します。
さらに、高い技術力と下まつ毛まで計算されたトータルデザインを提供することで、お客様にとって「品質で選ばれるサロン」になることができるのです。
お客様の目元をより魅力的に演出し、技術とデザインによる顧客満足度を高めることができる下まつ毛エクステは、サロン経営における収益向上と明確な差別化戦略を同時に叶える、非常に有効な一手と言えるでしょう。
下まつげのマツエクでおすすめの本数・長さ・太さ・カール
ここでは、一般的にいわれている下まつげのマツエクにおすすめの本数・長さ・太さ・カールについて紹介します。
<本数>10本~20本
お客様の自まつげの量にもよりますが、ナチュラルに仕上げたいなら、下まつげのマツエクは10~20本ほどがおすすめです。本数を増やせば増やすだけ目元が強調され華やかな印象になりますが、装着感がアップし違和感につながってしまうこともあるので要注意。
<長さ>5~7mm
日本人の平均的な下まつげの長さは5~6mmといわれているため、6mmほどのエクステを使っているサロンが多いでしょう。
ナチュラルな仕上がりを希望するなら、お客様の自まつげの長さと同じか、1mmほど長いエクステを選ぶのがおすすめ。華やかにしたい場合は、自まつげより+2mmくらいの長さで調整しましょう。ただ、あまり長すぎると自まつげに負担がかかるため、太さや本数で調整するのもおすすめです。上まつげとのバランスを見る必要もあります。
<太さ>0.1~0.15mm
目元を強調したいお客様の場合、長さや本数だけでなく太さも調整すると希望に近づけられます。0.1~0.15mmくらいのエクステで、自まつげに近いものを選んでください。
ただ、自まつげが細めのお客様に太いエクステをしてしまうと重さに耐えられない可能性もあるので注意が必要です。そういった方には、太さをミックスすると良いでしょう。
<カール>自まつげの状態による
下まつげのマツエクにどのカールを使うかは、お客様の希望に加えて自まつげの状態も関係します。なぜかというと、先ほどデメリットで紹介した逆まつげが関係してくるからです。
下向きの下まつげであれば、弱いカールのJカールの使用もできますが、少し上向きの下まつげだとJカールは向かないケースもあるでしょう。上向きの方がJカールを使うと、かえって逆まつげに見えたり、マツエクをしているのに正面から見た場合に、マツエクが埋もれて長さを感じにくかったりします。
他には、涙袋がある方がカールの強いエクステを使うと、マツエクが皮膚に触れることも。カールの選択は、お客様の自まつげの状態だけでなく目元の形、希望の仕上がりなどを総合的に考えて行わなければなりません。
下まつげエクステでサロンの魅力を発信する!効果的なマーケティング戦略とは
下まつ毛エクステの導入効果を最大限に引き出すためには、戦略的な情報発信が必須です。
単にメニューを追加しただけでは、新規顧客の獲得や集客効果は期待できません。
ここでは、下まつ毛エクステの魅力を積極的に伝え、顧客を惹きつける具体的なマーケティング手法をご紹介します。
1. 視覚に訴えるSNS戦略の徹底
SNSは、視覚的な魅力を最大限にアピールできる主
戦場です。
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下まつ毛エクステの劇的な変化を示す施術前後の写真や、高い技術力が伝わる施術動画を積極的に投稿しましょう。
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特に、下まつ毛があることで実現する「目力効果」「小顔効果」など、お客様が得られる具体的なベネフィットに焦点を当てて魅力を発信します。
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お客様のリアルな声やレビューを掲載することで、信頼性と安心感を高めます。
「#下まつ毛エクステ」「#まつげのトータルデザイン」などのハッシュタグを活用し、検索からの流入を意識した動線を確保しましょう。
2. 体験を促す効果的なキャンペーン企画
新規顧客にメニューを知ってもらい、体験してもらうための動機づけが重要です。
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下まつ毛エクステの初回限定トライアルキャンペーンや、上まつ毛エクステとのトータルデザインセットメニューを企画し、試しやすい環境を作ります。
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お得な価格設定や、期間限定の特典を設けることで、「今予約すべき理由」を提供し、集客を促進します。
3. 専門性をアピールするコンテンツマーケティング
サロンのブログやウェブサイトを活用し、情報発信源としての地位を確立します。
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下まつ毛エクステのメリット(例:メイクの時短、目元の引き締め効果)、安全な施術方法、ホームケアの注意点などを専門家の視点から詳しく解説し、顧客の関心と信頼を勝ち取りましょう。
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「下まつ毛 エクステ」や「下まつげ トータルデザイン」といった集客に繋がるキーワードを意図的に使用し、SEO対策を強化します。
4. 信頼性を高める口コミの最大化
お客様からの生の声は、新規顧客獲得において最も強力なツールです。
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施術に満足いただいたお客様に、SNSやGoogleマップでの口コミ投稿を丁寧に依頼します。
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口コミ投稿キャンペーンなどを実施することで、ポジティブな連鎖を生み出し、お客様の声をサロンの信頼性の証として活用しましょう。
これらの多角的なマーケティング戦略を組み合わせることで、下まつ毛エクステの認知度を高めるだけでなく、競合との差別化を図り、新規顧客の安定的な獲得に繋げることができます。
下まつげのマツエク仕上がりイメージは?
本数や長さ、太さ、カール別にデザイン例を紹介します。施術の際に、ぜひ参考にしてみてください。
本数の違いで見るデザイン例

上の写真は、下まつげのマツエクが10本前後です。とてもナチュラルな仕上がりで、目を大きく見せる効果も期待できるでしょう。

上の写真は30本前後です。上まつげのボリュームを考えれば、下まつげの30本は、とてもバランスのとれた仕上がりといえます。
長さは1種類ではなく2~3種類の長さをMixすると自然なデザインに近づきます。
6mmを中心にデザインすれば自まつげのようにナチュラルな仕上がりになり、8mmを中心にデザインすれば目元が強調され、きりっとした印象になります。少し長さを変えるだけで印象が変わるので、カウンセリングの際にお客様の意向をしっかり把握し、お客様に似合うデザインを提案しましょう。
太さは0.1mmにすれば自まつげに近い太さで、ナチュラルにボリュームをアップできます。0.15mm少し太めのマツエクを使用する場合は、上まつげとのバランスをみながら仕上げましょう。
カールはJカールであれば自まつげが下向きのため、カールの弱いJカールでもしっかり目の縦幅が出せています。自まつげが下向きの方は、施術前後のイメージがしやすいので、新人アイリストでも比較的施術しやすいでしょう。
下まつげエクステ導入に関する、よくある質問とその回答。サロン経営者の疑問を解消
Q.下まつ毛の施術は技術的に難易度が高いと聞きますが、スタッフ教育で注意すべき点はありますか?
A. 正しい技術指導と安全管理が鍵です。
下まつ毛は構造上、上まつ毛よりも施術が難しく、特に「グルーの量が多すぎると肌につきやすい」「ツイーザー操作が複雑」という課題があります。
教育においては、以下の点を徹底してください。
- 目の保護と安全管理: 専用のアイシートやテープによる目の下の適切な保護方法。
- ツイーザーの角度と配置: 下まつ毛の生え方や目のカーブに合わせた正確な装着角度。
- デザインとバランス: 上まつ毛と連動させたトータルデザインの提案力。
Q.下まつ毛エクステは持ちが悪いと聞きますが、お客様からのクレームやリペア対応が増えませんか?
A. 適切なケアと技術で持続性は高まります。
下まつ毛は汗や涙、クレンジングによる摩擦を受けやすいため、上まつ毛よりは持続性が短い傾向にあります。
しかし、良質な専用グルーの使用と、施術後の「触らない」「擦らない」といった具体的なホームケア指導を徹底することで、持続性は格段に向上します。
トラブルを未然に防ぐため、カウンセリングで持続期間について正直に伝え、期待値調整を行うことが重要です。
Q.競合サロンも下まつ毛エクステを提供している場合、どのように差別化を図るべきでしょうか?
A. サービスの「質」と「提案力」で差別化してください。
単にメニューがあるだけではなく、以下の点で優位性を確立します。
- トータルデザインの追求:
お客様の目の形、上まつ毛のカールや長さに合わせた下まつ毛の最適なデザイン(長さ、太さ、カール)を提案できる専門性。
- 安全・高品質の保証:
高度な技術に裏打ちされた装着の安定性と、肌への負担を最小限に抑える安全な施術環境。
- SNSでの成功事例発信:
下まつ毛の施術写真だけでなく、下まつ毛で得られる具体的な「目力効果」を強調したビジュアルで魅力を発信すること。
