マツエク白化現象を徹底解説!梅雨・夏に知るべき白化原因と持続力UP術
2025年5月26日
間もなく訪れる梅雨や本格的な夏。
この時期にマツエクをされている方、または施術者の皆様にとって、共通の悩みが「マツエクの白化現象」ではないでしょうか?
「せっかく綺麗に付けたマツエクが、根元から白っぽくなってしまった…」
「お客様から白くなったと指摘されたけれど、原因が分からない…」
このような経験はありませんか?
この白化現象は、見た目を損なうだけでなく、お客様の満足度やリピート率にも影響を与えかねません。
この記事では、梅雨時期や夏場に特に多く発生するマツエクの白化現象について、その原因から効果的な回避策まで、徹底的に解説します。
この情報を活用して、美しいマツエクをキープし、お客様に最高の仕上がりを提供しましょう。
目次
白化現象とは?
この白い物質の正体は、グルーの主成分である「シアノアクリレート」が、過剰な水分と反応して結晶化したものです。
白化の出現頻度は、グルーの特性によって違いはありますが、特に梅雨や夏場の湿度が高い時期に多く見られます。
また、前処理が不十分・不衛生な人工毛の使用や施術直後に洗顔や入浴等をした場合にも多く見られる現象です。
白化現象を実験して確認
この実験は、プレート上にグルーを適量出し、それを透明の蓋付き容器(シャーレなど)の中に入れて密閉して行ないます。密閉する前に容器の蓋部分とプレートの一部に指紋をつけておき 、その指紋部分に浮かび上がる白化状態を確認します。
※たんぱく質を含む指紋部分に白化現象が生じているのがわかります。
なぜ梅雨・夏場に多い?白化現象の主な原因
白化現象は一年を通して起こり得ますが、特に梅雨時期や夏場に多発するのには明確な理由があります。
それは「湿度」と「水分」が大きく関係しているからです。
たくさんある白化の原因
【白化する原因と考えられること】
(松風の調査データに基づきます)
- 顧客の汗・涙
正しいテープワークがされておらず、顧客の目が明いている(薄目)状態となり、グルーの刺激またドライアイなどにより涙が出てしまった。
- 不衛生な人口毛の使用
人口毛を手で触ったり保管状態が悪い。
- 前処理不足
まつげに付着しているメイク脂質汚れ・リムーバー・クレンジングがしっかり除去できていない。
- 乾燥不足
前処理後・施術後の乾燥が足りていない。
- グルー塗布量が多すぎる
装着時のグルーの塗布量が多すぎる。
- 施術直後の入浴・洗顔
グルーが完全硬化する前に、入浴や洗顔・サウナなどで、水分や湯気が付着した。
- まつげに触れる
前処理後にまつげを指で触った。
白化を防ぐための対策
- 顧客の汗・涙
正しいテープワークを施し、顧客の汗や涙はしっかり拭き取る。
※施術中は、お客様の目が開いていないか、沁みていないか常に注意し、涙が出た場合は速やかに拭き取る。
- 清潔な人口毛を使用
指で触れた人口毛は使用しない。
人口毛はホコリなどが付着しないようフタのある専用ケースで保管する。
- 適切な前処理
施術前には、まつげに付着しているメイク脂質汚れ・リムーバー・クレンジングをしっかり除去する。
- まつげに触れない
前処理後にまつげを指で触らない。
触ってしまった場合は再度前処理を行う。
- 乾燥
前処理後・施術後はしっかり乾燥させる。
- 適切なグルー塗布量
グルーは適量を塗布する。
グルーの粘性やセットタイム等の特性を把握し、適切に使用する。
- 施術後の入浴・洗顔
グルーの完全硬化前の入浴や洗顔などを控える。
白化現象が生じた際の対策
一度白化してしまったグルーは、元の黒い状態に戻すことはできません。
- オフして付け直し: 白化が目立つ場合は、その部分のマツエクをオフして付け直すのが最も確実な方法です。
- まつげエクステ専用コーティングでカバー:一時的な対処法として、まつげエクステ専用コーティングを白くなった部分に塗ることで、目立たなくすることができます。
※白くなった部分をこすって落としてはいけません。白化物質が目に入る危険があります。
※市販の家庭用接着剤向け白化防止用のプライマーなどは用途が違いますので絶対に使ってはいけません。
まとめ
白化現象は、過剰な水分や脂質汚れの影響がグルーの急速な硬化反応を促すなど、理想的な硬化条件に問題が生じた際に起こりやすい現象で、持続力の低下やかゆみの原因になることがあります。
特に、梅雨や夏場に発生しやすい現象であるため、その時期の湿度コントロールに注意が必要です。
今回解説した「白化現象」も含む、「まつげお役立ち資料」も是非チェックしてみてください!